チームワークが取れていない現場の特徴

チームワークが取れていない介護現場の特徴としてまず挙げられるのが、報告・連絡・相談が徹底できていないという点です。この報・連・相は連携の基本です。そもそも介護の仕事というのは、完全個人プレイではありません。特に入居者の介助を行う際は、時間帯によって交代してケアを担当します。そのため、ケアの中での問題や見落としを防ぐためには、利用者の様子や気付きをチーム内でこまめに共有することが重要になってきます。それは社内のコミュニケーションとしても良い影響を与えます。

また、風通しが良くない点も、チームワークを悪くする要因のひとつです。派閥があったり、先輩・後輩の上下関係が激しかったりすると、必然的に思ったことを言えない雰囲気になります。その結果、我が強い人の意向にチームの人が従う結果になったり、意見の相違でいざこざが起きたりと、チーム内の関係性が劣悪になりやすいです。それを防ぐためには、部署のリーダーが派閥をまとめ、相談しやすい環境を作ることが大切です。定期的にMTGを開いて、すべての人が意見を言いやすくするのも良い手段です。

最後に、介護士のモチベーションの低さもチームワークに大きく影響します。全体のモチベーションが低ければ、必然的に仕事の質は落ち、連携業務も疎かになりがちです。モチベーションの低さには、おおよそ現場の労働環境に対する不満が関係しているものです。状況を変えたいのなら、不満を聞き込みし、対策をして、働きやすい環境をつくることが大切です。